N.V. ド ・スーザ ブリュット・トラディション
De Sousa Brut Tradition
輝きがあり透明感もある軽く緑がかった外観。栓を抜くと細かな泡が立ち上がり、その泡が長く持続します。香りは繊細で花のような香りもあり、非常に表情豊かで、ある種のフィネスを備えた力強さもあります。ミモザを思わせる香りの後に柑橘類や熟した果実の風味が感じられます。口当たりが心地よく、非常に活き活きとした味わいがハチミツを温めたような印象と調和しています。後味も心地よく中程度の余韻があります。
ヴィンテージ | N.V. |
原産国 | フランス |
産地 | シャンパーニュ |
地域 | シャンパーニュ |
アペラシオン | シャンパーニュ |
生産者 | ド ・スーザ |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シャルドネ50%、ピノ ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 12.5% |
輸入元 | ワイン・トゥ・スタイル |
エペルネの南部、コート・デ・ブランの特級畑アヴィーズ村(Avize)の中心にカーヴを持つ家族経営のシャンパーニュ・メゾンです。3代目当主であるエリック・ド・スーザの祖父が設立しました。
エリックは14歳の時から父親のもとでシャンパーニュ造りを学び、1986年に当主となり、急激に品質と評価を上昇させました。1999年からはじめたビオディナミ農法は、はれて20周年となりました。今後、さらに深みを増していく生産者です。
シャルドネの銘醸地コート・デ・ブランの中でも、最も繊細なチョーク質土壌を持つアヴィーズ村(Avize)。土壌の20cm下のチョーク質の岩盤があります。さらにその堆積過程は他の村と異なり、この村の土壌でしか発見できない古代生物の化石もあります(これは、ド・スーザのモニュメントにもなっています)。この古代の化石なども含む繊細な土壌が、ぶどうにエレガントさとミネラル感を与えています。
効率的な栽培のために使用される除草剤、殺虫剤、化学肥料などを一切使用せず、イラクサ、カモミール、西洋タンポポなどで作られた自家製の調合剤を散布します。また除草策の一つとして頻繁に土を耕します。それにより土に空気が送り込まれ、微生物がより活発となり、ビオディナミ農法が可能となります。微生物の活動が活性化された「生きた土壌」からは最高のぶどうがゆっくりと育っていきます。
収穫は、ぶどうが完熟するまで待ちます。通常、酸度を重視するシャンパーニュでは早めに収穫を行いますが、ビオディナミ農法により、土中の岩盤に深く入り込んだ根がミネラルを吸収し、ワインにフレッシュさを与えることが出来る為、ド・スーザでは「完熟した香り豊かなぶどう」が収穫できるのです。
平均樹齢45年、古いものでは50年~70年もの古木が栽培されています。通常と比べ、収量は約30%程度落ちますが、樹齢を重ねるごとに深く入り込んだ根は、様々な土壌成分を吸収し、熟度の高い、バランスの取れた高品質なぶどうが収穫できます。
「繊細でミネラルのある土壌」「生きた土壌を作りだすビオディナミ農法」「深く根を張った樹齢の高い樹」。この3つの相乗効果によってこそ、「完熟した果実の豊かな香り」「濃密な旨味」「柔らかな酸に輪郭を与える強靭なミネラル」が表現され、世界で選ばれるシャンパーニュ『ド・スーザ』が造り出されます。
スタンダード・キュヴェ、レゼルヴについてはホウロウ加工された鉄製キューヴタンクで発酵・熟成します。キュヴェ・デ・コダリー、ミレジメにおいては、シャルドネは木樽で発酵、ピノ・ノワールは大樽で発酵させ、シュール・リーを行い、健全なぶどうの旨みを醸し出します。また、この木樽も、特級畑の区画ごとに、その村の森の樫の木で作った樽を使用して、より一層テロワールの表現を強めています(ぶどうを収穫した村の木材を使った樽)。