2017 桔梗が原メルロー
シャトー・メルシャン


Kikyogahara Merlot
Château Mercian

華やかな香りが時間とともに広がり、繊細な味わいの中に厚みと力強さを感じさせるワインです。塩尻市桔梗ヶ原地区では1976年にメルローの植栽を始めました。1985年ヴィンテージから『桔梗ヶ原メルロー』を生産しており、以来日本最高の赤ワインの一つとして国内外から高い評価を受けています。
 
紫がかったガーネットの色合い。カシスやダークチェリーなどの黒い果実のドライフルーツ、ミントなどハーブのニュアンスがあります。樽育成由来のコーヒーやヴァニラの香りが複雑に調和します。程よい酸としっかりとしたタンニンがバランスよく調和しています。
 

ヴィンテージ情報
萌芽、展葉は5月上旬より始まり、気温は暖かい日が多く、降水量も少なかったため、ブドウ樹の健全な生育を促しました。6月7日に梅雨入りし、前半は降雨量が少なく空梅雨状態が続きましたが、半ばは台風3号の影響もあり梅雨らしい天候になりました。梅雨明けは8月19日となり、低温・日照不足が続いた影響でメルローのヴェレゾンは平年に比べて遅い傾向でした。開花期間は垣根で6月13~28日でした。
8月上旬には台風の影響で降水量も多くなりましたが、盆明け以降は天候が安定して晴天が続き、気温の日較差が大きくヴェレゾン以降の生育は順調に進み、健全果での収穫ができました。

ヴィンテージ 2017
原産国 日本
産地 長野県
地域 塩尻市桔梗が原地区
生産者 シャトー・メルシャン
容量 750ml
ぶどう品種 メルロー
味わい 辛口
アルコール度数 12.0%
 
 
 日本の風土の個性を活かしたワイン造りへの先駆的な挑戦を行い、シャトー・メルシャン・シリーズは世界の名だたるワインコンクールで数々の金賞などを受賞するまでに成長しています。

 1990年代に入り、北信でシャルドネの垣根仕立て栽培が始まり、同時に棚仕立て栽培でも短梢剪定で栽植密度を高めたり、収量制限をするなど、シャトー・メルシャンの風土づくりへの情熱は大きく広がっています。風土づくりとともに、醸造面でも新たな局面を迎え、1998年にはシャトー・マルゴー総支配人であるポール・ポンタリエ氏をアドバイザーに招き、さらに栽培と醸造の分業制の垣根を取り払い、栽培家の目から醸造を見る、醸造家の目から栽培を見るという考え方でのワイン造りが始まっています。

 現在、トップキュヴェのワインであるプライベート・シリーズの品質は確実に世界に通用します。