アルザスはビオロジーやビオディナミ栽培に挑戦する生産者がとりわけ多い地域ですが、中でも特に注目されている新世代の造り手がここです。
”ミットナット”は”ミッドナイト”の意。マルセル・ダイス当主ジャン・ミシェル・ダイスの親友でもあるマルクとクリストフのミットナット兄弟。赤坂のフレンチレストランで長年シェフをしていたという札幌出身の由佳さんは、クリストフの奥さん。ラベルにも入っているこのドメーヌのキャッチフレーズ「Terre d'etoiles」(テール・デトワール)は、「星々きらめく土地」という意味です。
「ビオディナミをはじめてから、猪や鹿が畑に入ってくるようになりました。動物達は、農薬や化学肥料を使用している隣人の畑には入ろうとしません。それと、畑に野生のチューリップが咲いたり、野いちごが実るようになったんですよ」という由佳さん、今日も畑で土まみれになりながら、ピチピチと弾けるように健康なぶどうの栽培に一心不乱に取り組んでいます。
ワインは透き通るようにピュアでとても上品な口当たりながら、その奥行きのある深い味わいに心を打たれます。