N.V. ジャクソン シャンパーニュ・キュヴェ No.747
Jacquesson Champagne Cuvee #747
黒葡萄が最上質となった2019年をベースとする747は、746(2018年ベース)に引き続きジャクソン史上で最もピノ比率の高い700sとなった。747においては、樹齢40~60年超のVV畑である、アイ・ヴォーゼル・テルム、アヴィズ・シャン・カン、ディジー・コルヌ・ボートレイの3区画の葡萄を惜しげもなく全てブレンドした。ピノ・ノワールの凝縮した果実味に加え、酸とミネラルがバランスしたスタイル。例えるならばブルゴーニュの偉大な造り手による”コルトン・シャルルマーニュ”の如きワインである。キュヴェ747は特級・1級格付のアイ、ディジー、オーヴィレイ、シャンピヨンの各村(4カ村で全体の75%)、そしてアヴィズ、オワリー(2カ村で全体の25%)の畑から生まれた。ドザージュ:1.5gr/l。
ヴィンテージ | N.V. |
原産国 | フランス |
産地 | シャンパーニュ |
地域 | シャンパーニュ |
アペラシオン | シャンパーニュ |
生産者 | ジャクソン |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シャルドネ40%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ20% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 12.0% |
輸入元 | ヴァンパッション |
収穫年の個性を最上の形で表現―ジャクソンの代名詞「#700シリーズ」
メゾンの画一的なスタイルを追求するのではなく、収穫年の個性を毎年最上に表現する「キュヴェ#700シリーズ」。キュヴェ734以降、瓶内熟成の期間をさらに1年長くし、最低4年間寝かせてからデゴルジュマン。また、2003年以降、ヴィンテージワインは「シングル・ヴィンヤード・コレクション」に特化し、一般的な複数区画のブレンドによるヴィンテージ・シャンパーニュの生産を中止しました。それにより、かつてヴィンテージ用に使っていた上級のブドウを、惜しげもなくこの#700シリーズにブレンドすることで、プレスティージュ・シャンパーニュに匹敵する「最上級のノン・ヴィンテージ・シャンパーニュ」に昇華したのです。
今やジャクソンの代名詞となった#700シリーズは、シケ兄弟のメゾン継承以来30年に及ぶ様々な改革と不断の努力の果てに、キュヴェ740で「メゾンとしての完成形」に到達しました。738までは、全体の約30%に使用されていたヴァン・ド・レゼルヴが、740以降は全体の20%に減り、優れたヴィンテージの収穫年の個性がより明確に表現されるようになったのです。
200年以上の長い歴史と伝統を誇り、グラン・クリュ アイ村、本拠地のあるディジー村などにある自社畑を中心とした52haの畑から類稀なるシャンパーニュを生み出すのが、このジャクソン。ジャクソンのシャンパーニュは、ナポレオン皇帝からの寵愛をも獲得、皇帝自身の結婚式にも振舞われたという逸話を持つ。また、その最高の栄誉を賞され、皇帝よりメダイユ・ドールを献上された。かのジョセフ・クリュッグは、創業前、ジャクソンのセラーで修行をした後、自身のメゾンを設立したという歴史もある。
「ワインはセラーからではなく、畑から生まれる」という考えの下、栽培責任者は収穫時には全ての畑をくまなく見て回り、厳しく指示。栽培はリュット・レゾネで、葡萄の根が十分ミネラル分を吸収できるように土壌の手入れは怠らない。醸造においては、現在では珍しい旧式の垂直プレス機を使用し、より繊細でクリアな果汁を得る為に丁寧に圧搾される。自社シャンパーニュの為に使用するマストは一番搾りのみで、プルミエタイユは他のネゴシアンに売ってしまう。
ジャクソンのシャンパーニュ造りに対するフィロゾフィーは、長い歴史と共に飛躍の時を迎え、今や世界に認められる存在となった。世界の頂点を極めたソムリエ達が選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」において、No.1メゾンの座を射止めて以来、「ゴー・ミヨ」2005年版では、エグリ・ウーリエやジャック・セロスらと並んで2つ星を獲得するなど、数々の専門誌より高い評価を受けている。