N.V. ジャクソン シャンパーニュ・キュヴェ No.746
Jacquesson Champagne Cuvee #746
完璧とも言える健全な葡萄を収穫できた2018年。完熟したピノ・ノワールの力強い個性が控えめながらも凝縮した酸やミネラルと見事に調和し究極のエレガンスを演出する。
【ベースとなるヴィンテージ:2018年】
特級・1級格付けのアイ、ディジー、オーヴィレイ(3カ村で全体の68%)、アヴィズ、オワリー(2カ村で全体の32%)の畑から。ベースとなる収穫年は2018年。雨の多かった冬が明け、春は穏やかな気候でありながらも雷雨に見舞われた。6月から天候が変わり乾燥した快晴の日が続いたことで収穫が例年より早まり、8月30日に始まり9月11日に終えた。完璧とも言える健全な葡萄で、収穫量も多く、非常によく熟し控えめな酸味とのバランスに優れている。ワインはとりわけ上品でエレガントなスタイルとなった。ドザージュ: 2 g/L。シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10%。80%:2018VTG、20%:Cuvée 745-741 etc
ヴィンテージ | N.V. |
原産国 | フランス |
産地 | シャンパーニュ |
地域 | シャンパーニュ |
アペラシオン | シャンパーニュ |
生産者 | ジャクソン |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 12.5% |
輸入元 | ヴァンパッション |
収穫年の個性を最上の形で表現―ジャクソンの代名詞「#700シリーズ」
メゾンの画一的なスタイルを追求するのではなく、収穫年の個性を毎年最上に表現する「キュヴェ#700シリーズ」。キュヴェ734以降、瓶内熟成の期間をさらに1年長くし、最低4年間寝かせてからデゴルジュマン。また、2003年以降、ヴィンテージワインは「シングル・ヴィンヤード・コレクション」に特化し、一般的な複数区画のブレンドによるヴィンテージ・シャンパーニュの生産を中止しました。それにより、かつてヴィンテージ用に使っていた上級のブドウを、惜しげもなくこの#700シリーズにブレンドすることで、プレスティージュ・シャンパーニュに匹敵する「最上級のノン・ヴィンテージ・シャンパーニュ」に昇華したのです。
今やジャクソンの代名詞となった#700シリーズは、シケ兄弟のメゾン継承以来30年に及ぶ様々な改革と不断の努力の果てに、キュヴェ740で「メゾンとしての完成形」に到達しました。738までは、全体の約30%に使用されていたヴァン・ド・レゼルヴが、740以降は全体の20%に減り、優れたヴィンテージの収穫年の個性がより明確に表現されるようになったのです。
200年以上の長い歴史と伝統を誇り、グラン・クリュ アイ村、本拠地のあるディジー村などにある自社畑を中心とした52haの畑から類稀なるシャンパーニュを生み出すのが、このジャクソン。ジャクソンのシャンパーニュは、ナポレオン皇帝からの寵愛をも獲得、皇帝自身の結婚式にも振舞われたという逸話を持つ。また、その最高の栄誉を賞され、皇帝よりメダイユ・ドールを献上された。かのジョセフ・クリュッグは、創業前、ジャクソンのセラーで修行をした後、自身のメゾンを設立したという歴史もある。
「ワインはセラーからではなく、畑から生まれる」という考えの下、栽培責任者は収穫時には全ての畑をくまなく見て回り、厳しく指示。栽培はリュット・レゾネで、葡萄の根が十分ミネラル分を吸収できるように土壌の手入れは怠らない。醸造においては、現在では珍しい旧式の垂直プレス機を使用し、より繊細でクリアな果汁を得る為に丁寧に圧搾される。自社シャンパーニュの為に使用するマストは一番搾りのみで、プルミエタイユは他のネゴシアンに売ってしまう。
ジャクソンのシャンパーニュ造りに対するフィロゾフィーは、長い歴史と共に飛躍の時を迎え、今や世界に認められる存在となった。世界の頂点を極めたソムリエ達が選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」において、No.1メゾンの座を射止めて以来、「ゴー・ミヨ」2005年版では、エグリ・ウーリエやジャック・セロスらと並んで2つ星を獲得するなど、数々の専門誌より高い評価を受けている。