2021 ロッシュ・オー・モワンヌ・クロ・ド・ラ・ベルジュリー
ニコラ・ジョリー
Roche Aux Moines Clos de la Bergerie
Nicolas Joly
クレ ド セラン畑の南西に位置する、南東向きの斜面に畑があります。栽培、収穫はすべて馬と手作業で行なわれます。平均樹齢40年。収量は既定の50hlより少ない25-30hl/ha。
柑橘系のタッチや白桃など甘美な果実の香りが感じられ、ニコラ ジョリーのワインに共通する重厚感と伸びのある酸味が卓越した調和のとれたワイン。余韻に続く旨味がブドウのポテンシャルの高さを証明しています。
ヴィンテージ | 2021 |
原産国 | フランス |
産地 | ロワール |
地域 | アンジュ・ソミュール |
アペラシオン | サヴィニエール ロッシュ・オー・モワンヌ |
生産者 | ニコラ・ジョリー |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シュナン・ブラン100% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 14.0% |
輸入元 | ファインズ |
クレ・ド・セランは1130年にシトー派修道院により植えられた由緒ある葡萄畑で、現在はジョリー家が所有しています。この名醸畑はロワール川に張り出した険しい傾斜地にあり、栽培・収穫はすべて馬と手作業で行われています。そのワインはブルボン王家の時代から名高く、ルイ11世、ルイ14世がわざわざこの畑を訪れたといわれています。また美食の大家キュルノンスキーは「イケムと並ぶフランス5大白ワインのひとつ」と称えています。
現在の当主であるニコラ・ジョリー氏は、1977年にニューヨークの銀行家としての生活から、母親の経営するワイナリーに戻りました。当初は農薬を使用していましたが、「ビオディナミ」と出会い、1980年から部分的に、1984年からすべての畑に導入しています。
テクノロジーやテクニックに依存し、画一されたワインの氾濫を憂いたジョリー氏は、「おいしいワインである前に、その土地固有の繊細さを表現した本物のワインでなくてはならない。」というAOC(原産地呼称統制)法の原点への回帰を提唱しています。現在は世界中で栽培者への啓蒙や講演活動を行い、「ビオディナミの伝道師」とも呼ばれています。
2002年から娘のヴィルジニーもワイナリーに参加。近年、息子のヴァンサンも加わり、家族でニコラの意思を引継いでいます。