2019 アロース・コルトン PC レ・ヴェルコ
フランソワ・ミクルスキ
Alove Corton 1er Cru Les Vercots
Francois Mikulski
「レ ヴェルコ」はアロースの市街地とヴェルジュレス側の斜面の間にある1級畑。母岩の上の表層土は70-80cmの深さで、粘土質豊かな土壌です。
プラムなどの果実の香りに樽熟成由来のスパイス香が混じる、構成力のある力強いワインで余韻も長く続きます。
ヴィンテージ情報
2019年は20世紀初頭以降で史上3番目に暑い年でした。1-3月は温暖で乾燥し、ブドウ樹の成長サイクルが早くに始まりました。6月中旬に気温が涼しくなり、開花が混乱し、花ぶるいやミルランダージュが起こりました。その後、夏は暑く乾燥した日が続き、8月中旬にわずかな救いの雨が降りました。マストに十分な酒石酸があったおかげで、PHは満足のゆく値でした。9月は穏やかな気候になり、最適な熟度を見極めて、収穫は分散化しました。収量は少ない年となりましたが、このヴィンテージは記憶に残るものとなるでしょう。
ヴィンテージ | 2019 |
原産国 | フランス |
産地 | ブルゴーニュ |
地域 | コート・ド・ボーヌ |
アペラシオン | アロース・コルトン プルミエ・クリュ |
生産者 | フランソワ・ミクルスキ |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 13.5% |
アランメドウズ | 90 |
輸入元 | ファインズ |
農法:ビオロジック
当主であるフランソワ・ミクルスキ氏はボーヌで醸造学を学んだ後、カリフォルニアのカレラ・エステートで研修を受けます。1984年に叔父のピエール・ボワイヨ氏に従事し、さらに経験を積んだ後、ボワイヨ氏が引退した1991年にメタイヤージュにより畑を引き継ぎ、自らのドメーヌを設立しました。
ムルソーを中心に約8ha、16区画を所有しています。環境に優しい栽培方法を心がけ、自家製のコンポストを使い続けています。収量は、白は45hl/ha~50hl/ha、赤は35hl/haに抑えています。
ブドウの良さを素直に表現するために、醸造工程ではできるだけ自分たちの介入を減らすような造り方を心がけています。白は天然酵母を用い、冬は6~8℃に保たれるという岩盤を掘った地下のカーヴで3~4ヶ月かけて発酵。その後、熟成はオーク樽で12ヶ月以上、樽のニュアンスが出過ぎないように新樽比率は20%以下に抑えています。