2020 シャトー・ラフィット・ロートシルト
Chateau Lafite Rothschild
外観は深く濃いガーネットの色調。グラスから溢れ出す、熟したカシスやチョコレートに覆われたブラックチェリーなどのアロマ。杉やミント、燻製肉や紅茶、砕いた石、木炭など様々な香りが感じられ、その奥深さに魅了されます。口に含むと広がる、活き活きとした果実味が特徴の力強い味わい。そしてキメの細かいタンニンと美しい酸が重なることで、雄大で調和のとれたボディを演出します。洗練された長い余韻が長く続きます。
ヴィンテージ | 2020 |
原産国 | フランス |
産地 | ボルドー |
地域 | メドック |
アペラシオン | ポイヤック |
格付 | 第一級 |
生産者 | シャトー・ラフィット・ロートシルト |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | カベルネ・ソーヴィニョン92%、メルロー7%、プティ・ヴェルド1% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 12.5% |
ワインアドヴォケイト | 97 |
ジェームスサックリング | 96 |
輸入元 | ファインズ |
世界最高峰、エレガンスを極めた“比類ない”ワイン
1855年の公式格付けでグラン・クリュ第1級の筆頭にランクされたのがシャトー・ラフィットでした。以来、新しい格付けの試みも幾度か行われはしたものの、シャトー・ラフィット・ロートシルトの王座は一度として揺らいだことはありません。ラフィットがその評価を確立したのは18世紀。ニコラ・アレクサンドル・セギュール侯爵所有の時代でした。侯爵は、土地の微妙な違いをすべて考慮に入れた上で、その領地を本格的にいくつかの大規模なシャトーに分割し所有した最初の人で、“ぶどう園の王子”と呼ばれました。この方法は18世紀、19世紀を通じて踏襲されていき、ボルドーの多くの有力シャトーが創設されたきっかけとなりました。
この時代にラフィットは、ルイ15世の寵妃・ポンパドール夫人の晩餐会に欠かせないワインとして有名になり、これを飲むことはフランス貴族のステイタスシンボルとさえ言われました。さらに、英国貴族も好むところとなりワインの愛好家として知られるイギリス首相サー ロバート・ウォルポールは3ヶ月ごとに1樽(約300本)を空けたと言われています。その後、ラフィットは幾多の変遷を経て競売に付されることになり、1868年、現在のロスチャイルド家が落札し所有者となりました。「シャトー ラフィット・ロートシルト」の誕生です。ロスチャイルド家は、1975年以降、フランスのワイン醸造技術の第一人者ペイノー博士をコンサルタントに迎えるなど、このシャトーの歴史と伝統にあまんじることなく、ブドウ園とそのワインにさらに磨きをかけ続けています。