Clos des Papes (Paul Avril)

クロ・デ・パプ (ポール・アヴリル)

フランス:コート・デュ・ローヌ

クロ・デ・パプを運営しているアヴリル家は、17世紀には既にシャトーヌフ・デュ・パプの著名な造り手としてその名を知られており、18世紀には、市の執政官や出納長も担っていたこともあるこの地の名門の家系です。19世紀、アヴリル家はクロ・デ・パプの名前で赤ワインと白ワインをリリースし、後のAOCシャトーヌフ・デュ・パプ設立に大いに貢献しました。さらに、20世紀に入ると、現在の当主であるアヴリル氏の祖父、レジ氏はエリゼ宮にワインを献上し、シャルル・ド・ゴール大統領やポンピドゥー大統領にもワインを提供するなど、偉大な功績は枚挙にいとまがありません。
 

 
現当主アヴリル氏は、ブルゴーニュでフィネスとエレガンスを備えたワインを造ることを学び、エコノミックスクールでマーケティングを、そしてかの有名なシャトー・ムートン・ロスチャイルドやオーストラリアのワイナリーで修行を積んだ経験の持ち主。彼は、「クロ・デ・パプのワイン造りはほとんどブルゴーニュスタイルと同じだと人々に言われたら、私はそれを賛辞として受け止めるでしょう。」と語るように、ブルゴーニュのワイン造りを理想として、バランス感に優れたエレガントなワインを手掛けています。
 
 
Blanc
2021 シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン
¥12,800  品切中
 
Rouge
2020 シャトーヌフ・デュ・パプ・ルージュ
¥16,400
 
 

クロ・デ・パプが所有する畑は約35ha。その畑を24の区画に分け、土壌を選別しその区画に適したブドウを植えて育てています。畑には必要最低限しか手を加えないいわゆる自然派。2011年には長年続けてきたブドウ造りが認められ、晴れてオーガニックの認定も受けました。アヴリル氏は「素晴らしいワインにしか興味がない」と断言し、ワイン造りに対する手間を惜しみません。
 
収穫の時点から厳しく選果されたブドウは、複数の品種とテロワールがブレンドされることがシャトーヌフ・デュ・パプの魅力だという強い思いから、混醸されます。香りの要素を最大限に成熟させるため、新樽ではなく長年使い込まれた大きな木樽を使用。最終的に、ワインを絶妙なバランスでブレンドし仕上げます。
 
また、アヴリル氏は長期熟成を念頭に置いているためコルクにもこだわっており、他のワイナリーが通常使用する倍の価格の良質なコルクを使用。その徹底したこだわりから、エレガンスと複雑さ、凝縮感に溢れた素晴らしいワインを生み出しているのです。