シャトー・レオヴィル・バルトンやランゴア・バルトンを所有するバルトン家が2011年に取得。長い歴史の中で培った経験を活かし、ワイン造りを行っています。
 

 
シャトー・モーヴサン・バルトンは、長い歴史を持ったシャトーです。「モーヴサン」としての歴史を遡ると、始まった時期はなんと15世紀。長い時間をかけて、1853年に現在のシャトーとして設立されました。そして転機となったのが2011年、サン・ジュリアン格付け三級のシャトー・ランゴア・バルトンと格付け二級のシャトー・レオヴィル・バルトンのオーナーであるバルトン・サルトゥリアス家がこのシャトーを購入。「シャトー・モーヴサン・バルトン」として生まれ変わったのです。現在では、10代目のアンソニー・バルトン氏の孫娘、メラニー・バルトン・サルトゥリアス女史が醸造を担当しています。

所有するブドウ畑は、マルゴーとサン・ジュリアンの中間地点にあるムーリス地区に位置しています。土は粘土と石灰岩が混ざっており、メルロを育てるのに理想的な土壌。また細かい砂利によって水はけが良い地区では、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランも植えられています。
 
所有する50ha程の畑に植えられたブドウ樹の平均年齢は約35年。収穫の際には、ブドウが傷まないよう精密な機械を使用。また品質の良いブドウだけを厳選するために光学選果機を導入するなど、良いワインを作るための投資も惜しみません。ブドウは育った区画ごとに、温度管理されたステンレス製小型発酵槽へ投入し、フレンチオークで12ヵ月間熟成します。