Chateau Malartic-Lagraviere

シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール

フランス:ボルドー ペサック・レオニャン地区 ※赤・白:Crus Classe des Graves

 

1997年以降驚くほどに急速に向上中

 80年代に入り、著名な醸造学者エミール・ペイノー博士がコンサルタントとなり、品質が大きく向上しているシャトーです。グラン・クリュの赤・白を共に産し、白も定評があります。
 
 グラーヴの中でも最も条件がよいと言われている丘の上、日当たりと水はけが非常によい恵まれた場所に畑を所有。ラベルに描かれた帆船は、かつてのシャトーのオーナーリドレ家が所有していた船にちなんだもの。現在のオーナー、ボニー家の所有となってからは目覚しい品質向上を見せています。
下細かな畑の管理、減農薬栽培を実践。醸造設備にはグラヴィティフロー、馬による耕作も行っています。
 

Rouge
2013
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール・ルージュ
¥5,500 品切中
Blanc
2013
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール・ブラン
¥10,000
2003
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール・ブラン
¥5,660 品切中
1997
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール・ブラン
¥5,400 品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
レオニャンのグラーヴ南部に郡居するシャトーの1つ、マラルティック・ラグラヴィエールの畑は、この地域の標高の高い砂利質の台地に位置する、単一の区画である。かつては、ここの1haあたりの生産量は高かった。前の経営者のジャック・マルリが、樹齢の低い木で収量を多くしたほうが、樹齢の高い木で収量を抑えるよりもよいワインをつくれる、という少数意見の持ち主だったからだ。
 1997年にポニー家がシャトーを買収してから、ワインの品質は劇的に変化した。新しい、最先端技術を駆使した、ハイテクなワイン醸造施設への多額の資金投入、新樽の増加、そしてセカンドワインのための選別を厳しくしたことで、マラルティック・ラグラヴィエールはほとんど無視された出来の悪いシャトーから、ペサック・レオニャンで最もエレガントで興味深いワインをつくるシャトーへと急速に変貌した。ここは明らかに、この地域の新星の1つである。ワインが超大作となることは決してないが、赤・白のどちらもが、エレガンスと鮮明感の模範である。品質の向上は1997年に始まり、ヴィンテージを追うごとによくなっている。さらに、価格はこのシャトーが生み出すうっとりさせられるようなワインの品質に、まだ追いついていない。
 
~一般的な評価~
 現在の管理者のもとで、マラルティック・ラグラヴィエールは息を吹き返した。かつては期待を裏切り続けるシャトーであったのが、1997年以来驚くほどに急速に向上した。それは、新しい所有者、アルフレッド・アレクサンドル・ボニーとミシェル・ボニーによるところが大きい。今では赤・白両方のワインが消費者の注目に値する出来であり、また値段もリーズナブルなままだ。ボルドーに旅行した際にシャトーを訪れたなら、宇宙時代的な技術を備えたキュヴァリー(ハイテク醸造所)を見ることができる。
 
<赤>
平均年間生産量:8万本
畑 面積:37ha、平均樹齢:35年、植樹密度:1万本/ha、平均収量:25hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレス槽で3〜5週間。熟成は新樽40〜80%で15〜18ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン10%
<白>
平均年間生産量:6万本
畑 面積:25ha、平均樹齢:35年、植樹密度:1万本/ha、平均収量:25hl/ha
育て方:発酵と8〜12ヶ月の熟成は新樽25%で行う。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:ソーヴィニョン・ブラン80%、セミヨン20%