Chateau Carbonnieux

シャトー・カルボニュー

フランス:ボルドー ペサック・レオニャン地区 ※赤・白:Crus Classe des Graves

 

ペサック・レオニャン最大のシャトー

 グラーブでも有数の大きなシャトーで、古くから白ワインが人気のシャトーです。近年は赤ワインも高品質のワインをリリースされ、白、赤ともにコストパフォーマンスが高い、うれしいワインです。
 

 
ボルドー市街地からほど近くに位置しているシャトー・カルボニュー。日本でも知名度が高く、グラーヴ地区の中でも最も規模の大きなシャトーとして、また、景観の美しいシャトーとして知られています。グラーヴには独自の厳格な格付けが存在し、上質のカベルネ・ソーヴィニヨンが育つ地域だけがアペラシオンを名乗ることが出来ます。約70の生産者のうち、特に優れている16シャトーだけが選ばれており、赤・白共に格付けを果たしている数少ないシャトーが、シャトー・カルボニューです。

シャトー・カルボニューは、13世紀からの長い歴史を持ちますが、古くからエレガントでしなやかな白ワインを造り出すことで知られていました。一時期、その評判は低迷していた時期もありましたが、1956年にマルク·ペラン氏がシャトーを購入してからは、高品質なワインを生み出すべく、シャトー全体の改造に取り組みました。現在では息子のアントニ・ペラン氏がワイン造りを監督しており、新しい醸造設備を整え、白ワインだけでなく、赤ワインの生産にも力を入れています。
Rouge
2016
シャトー・カルボニュー・ルージュ
¥6,470 品切中
2015
シャトー・カルボニュー・ルージュ
¥5,400  品切中
Blanc
2020
シャトー・カルボニュー・ブラン
¥6,600
2016
シャトー・カルボニュー・ブラン
¥5,710 品切中
2015
シャトー・カルボニュー・ブラン
¥5,430  品切中
 

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 カルボーニュはグラーブでも最大規模のシャトーの1つである。1980年代の半ばまでは、ペサック=レオニャンにあるほかの多くのシャトーと同様のパターンに陥っていた。すなわち、白ワインは、おいしくできることが多いが、赤ワインは無味乾燥で軽く、個性がなかったのである。1980年代半ば以降はよくなり、白ワインはいっそう高品質となる一方、赤も、おいしくてエレガントでしなやかな、出来の良いワインとなってきた。
 ここは、歴史的な重要性はもとより、この地域で最も風光明媚なシャトーである。その歴史は13世紀にまでさかのぼることができるが、現代のカルボニューの歴史は、1956年にマルク・ペランがこのシャトーを買ったときに始まったと言える。現在では息子のアントニがワインづくりを監督している。アントニ・ペランが、1980年代半ばに高名なドニ・デュブルデューを雇い入れた結果、白ワインにいっそうの芳香と凝縮味がもたらされたのだ。さらに、赤ワインも深みと強烈さを大幅に増している。
 赤も白も、カルボーニュのほとんどのヴィンテージのワインは、7年から10年のうちに飲むべきである。白ワインのなかには、20年ないしは30年寝かせられる可能性を秘めたものもある。
 
~一般的な評価~
 ヴォルネー的性格を持った、とてもブルゴーニュ風のワインであるカルボーニュの赤は1985年以降、非常によくなっており、現在その格付けに見合っていると言える。時折、いささか軽さが感じられることもあるが、それは控えめではあるが上品でエレガント、しなやかでおいしいこのワインの様式である。長命なワインを探している消費者は敬遠すべきワインであるが、フルーティで骨の髄までエレガントなグラーブの愛好家なら、ほとんどのヴィンテージで満足を得られるだろう。価格はいまだに適正である。白ワインについては、常に秀逸であり、ヴィンテージによっては非常に長熟である。
 
<赤>
平均年間生産量:20万本
畑 面積:45ha、平均樹齢:40年、植樹密度:7.200本/ha、平均収量:50hl/ha
育て方:発酵と21日間のマセレーションは温度管理されたステンレス槽で行う。熟成は毎年3分の1ずつ更新される樽で18ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロ30%、カベルネ・フラン7%、マルベック2%、プティ・ヴェルド1%

<白>
平均年間生産量:20万本
畑 面積:42ha、平均樹齢:40年、植樹密度:7.200本/ha、平均収量:50hl/ha
育て方:発酵と10ヶ月の澱熟成は毎年3分の1ずつ更新される樽で行う。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:ソーヴィニョン・ブラン60%、セミヨン38%、ミュスカデル2%