Cavicchioli
カビッキオーリ
1928年にウンベルト・カビッキオーリ氏が、この地の自然の恵みを生かした、伝統的な味わいを一人でも多くの人に知ってほしいと願って設立したワイナリー。 ランブルスコはエミリア・ロマーニャ、特にモデナ地方で造られる赤の微発泡性のワインで、カビッキオーリはこのランブルスコの生産者として、イタリア国内で最高の人気を誇っています。中でも、最良とされる軽やかな色合いながらも、凝縮した果実味豊かな上質のソルバーラ種を中心に栽培しています。この他にも、甘みと苦味のバランスの取れたコクのあるタイプや、辛口でボディのしっかりしたタイプ等、それぞれの畑の自然条件を生かした魅力ある個性的なアイテムを造っています。 カビッキオーリは高いクォリティを保ちながら、安定供給出来る、大手ながらも情熱を持った信頼できる生産者で、ガンベロロッソ誌では「ランブルスコ生産者のひとつの指針となるワイナリー」と高く評価されています。
Lambrusco
ランブルスコは、イタリア北部に位置する美食の都、エミーリアロマーニャ州で古くから造られてきた、赤を主とした伝統的な天然微発泡のスパークリングワインです。赤がほどんどですが、ロゼや白のランブルスコも造られています。
ランブルスコは、あまりタンニンを多く含まない爽やかな若飲みタイプが多く、辛口から甘口まで様々なタイプがあります。糖度によって分類されたラベル表記が、ランブルスコ選びの目安になります。ランブルスコのアルコール度数は7.5~11%と比較的低くて飲みやすく、赤ならではのベリーの豊かな果実味を感じられるのもユニークな特徴です。
Dolce | ドルチェ | 甘口 |
Amabile | アマービレ | やや甘口 |
Secco | セッコ | 辛口 |
Semi Secco | セミ・セッコ | やや辛口 |
Abbocato | アッボカート | やや辛口 |
ランブルスコは、実は、ランブルスコ用のブドウ品種の総称です。ランブルスコは、2000年以上前から栽培されていたと言われ、100種類を越える固有亜種があるとされていますが、現在は、ランブルスコ・グラスパロッサとランブルスコ・サラミーノが多く生産されています。
Lambrusco Salamino
淡い色合いで透明感があり繊細
ランブルスコ・ソルバーラは、酸が高く長期熟成の潜在能力も備えた傑出した品種です。粒が非常に小さく、また受粉しにくい性質があるため、収穫量が少ないのが特徴です。しかし、それゆえ、素晴らしい実を結び、ランブルスコの中でも特に傑出したワインになります。ピンクがかった美しい淡いルビー色に、スミレの花のような華やかな香りと繊細な味わいが魅力です。
Lambrusco Grasparossa
ジューシーで親しみやすく抜群の飲みやすさ
ランブルスコ・グラスパロッサは、秋の訪れとともに葉だけでなく茎や小花柄も赤くその色を変えるというユニークな品種で、皮が厚く黒味を帯びた濃い赤紫色が特徴です。痩せた土地によく適応し、晩熟ですが、完熟すると鮮やかで深みのある色と華やかな香り、そして甘さとコクが得られます。 この品種からは濃厚でしっかりとした味わいのワインが造られます。