2016 フロットサム・ジェットサム スタルワート・サンソー
アルヘイト・ヴィンヤーズ
Flotsam & Jetsam Darling Cinsault
Alheit Vineyards
アルヘイトヴィンヤードが2015年より取り組むセカンドブランドで、昔の南アフリカワインへのオマージュを込め て造るシリーズの第1弾となります。ダーリンという内陸の、赤土を含む花崗岩土壌で、1982年に植樹され たサンソー100%で造られており、純粋なブドウのフレッシュさを楽しめる味わいを目指しています。ブドウは収 穫後すぐ、5~6年の古樽で全房、足踏みにて優しく破砕し、2週間ほどそのままでマセラシオン、発酵が落 ち着いた頃に7~8年の、より古樽に移し約7か月間熟成します。古くには造り手の“まかないワイン”として活 躍してたサンソーに敢えてスポットライトを当て、サンソーの持つチャーミングなベリーの香りや酸、フレッシュ のハーブのような青さが清々しい味わいで、少し冷やした13~14°Cでのサーヴをお勧めします。
ヴィンテージ | 2016 |
原産国 | 南アフリカ |
産地 | ヘルマナス |
地域 | ヘルマナス |
アペラシオン | ヘルマナス |
生産者 | アルヘイト・ヴィンヤーズ |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | サンソー |
味わい | ミディアムボディ |
2011年にファーストヴィンテージ、カルトロジーをリリースして瞬く間に南アフリカで最も評価され、注目をあびるようになったワイナリー。クリスとスザーン・アルヘイト夫妻は、ケープワインインダストリーで働きながら世界のワイナリーを多く訪れ、その土地や地域でしか表現できないワインに感銘を受け、「ケープ土着の品種を使って、南アフリカのアイデンティティを表現したワインを造りたい」と思うに至ります。クリス氏は標高300メートル前後、海風や山おろしのある乾燥した区画に植えられている古木に着目。1656年にこの土地で既にシュナンブランとセミヨンが植えられていた記録が残っていることから白ワインから特化し、契約栽培家からの葡萄で醸造を行っています。
南極大陸から流れる海流の影響を受け、緯度の割に冷涼な気候を保っています。ワイナリーの本拠地はヘルマナスですが、葡萄は各地の栽培家と契約して条件にかなったものを購入しています。主に30年以上の古木が植わった小区画の畑ですが、最も古い樹は1936年に植樹されたもので、拠点から400km近くも離れた畑のものを使用しています。樹齢のみを考慮しているのではなく、各区画の立地条件を非常に重要視しています。天然の酸の高い澄んだ味わいを持ったシュナン・ブランを収穫するため、大西洋からの冷涼な海風は畑に不可欠と考えています。
収穫後、葡萄は全房にてゆっくり、ジュースを味見しながらプレスしています。その後低温のタンクで24時間静置しますが、この際酵素やSO2など、添加物は一切加えません。それらを加えることは、バクテリアの持つポテンシャルを崩し、発酵を妨げることになると考えているからです。また、マロラクティック発酵までのスムーズな移行は収穫時の酸が関与するとの考えから、収穫日の決定には非常に気を使っています。また新樽は一切使用せず、全て古樽を選んでいます。例えて、相撲の力士よりも体操選手のような、「パワーにあふれていながら軽やか、重たくないワイン」を作ることを目指しています。